夜は海
未有花

夜は海
街も時間も
何もかも飲み込んでしまう
私の体も海の底
静かに息をしている
夜空の星たちは海に沈んだ金貨
海賊たちに盗まれぬよう
あんなに高いところにある
ああ もうすぐ夜明けだ
引き潮の時がやって来る
私の眠りも浅くなる
金貨もどこかへ流されて行った



自由詩 夜は海 Copyright 未有花 2007-02-08 09:12:06
notebook Home 戻る
この文書は以下の文書グループに登録されています。
夜の童話