光がもどってこない
あおば



天の岩戸の完全黒体
まっくろくろの黒助と
揶揄された記憶も忘れ
世間は今も
岩戸景気に浮かれてる

黒体炉の中で目を覚ます
スペクトルの子供たち
明るい光に迎えられ
わいわい がやがや
賑やかに声張り上げて
元気を付けて飛び出して
宇宙の果てへと飛んでゆく
途中のお喋り禁止して
一直線を狙います
いったきりの子供たち
明るい顔した子供たち
いつまで経っても帰らない
150億光年の
宇宙の果てを目指します。






参考
「黒体」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E4%BD%93



自由詩 光がもどってこない Copyright あおば 2007-02-07 21:41:37
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