「 憂いの中 」
椎名
古の時を超えて
流れ続ける想いがあるのなら
どうか今ひととき時を止めて
待ち侘びた季節がすぐそこに
歩き出せない心を
持て余している
頼りない自分に
理性と感情が乱反射
掴みきれない思考回路
本当の自分はどこへ
時には全てに目をつぶり
流されていくのもいいものだと
永い歴史を見続けた老木が笑う
辿り着かないと見えない真実もあると
自由詩
「 憂いの中 」
Copyright
椎名
2007-02-06 23:27:46