6月の午後
まりも

雪の結晶を ブローチにして 
蓮華の花で ティアラを作って

突然の 夕立に 行く手を阻まれても
二人で歩く 道の先が 霧に霞んで見えなくても

紅い薔薇の ブーケを抱いて
カスミソウの ヴェールをおろして

ただひとつ 望むとすれば
冷たい風にかじかむ指を そっと 暖めて欲しい

ただひとつ できることは
冷たい雨に濡れる肩を そっと 抱き寄せること

ぼくの見栄と 君の嘘を 合わせて
いつか 花が咲き乱れる 祝福の午後
くちづけをかわそう


自由詩 6月の午後 Copyright まりも 2007-02-06 12:36:17
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