そっと 遅く訪れた 朝に
アハウ

遅れてくる 朝に
日輪の再生が 静かに 遠く

密やかな冬至は 過ぎて
節をも分け 春分に 向かう

風もなく 穏やかな 一日なのだが
澄んだ 透明な陽光 麗らかな
味の無い 真空の時に 落とし込まれたような世界

きっと 私の上げる 絶叫は
不思議な明るさへ 溶け込み 響くだろう

地球が 自転し 公転しても
風は 本の一ページも めくりはしない

そっと 遅く訪れた 朝に


自由詩 そっと 遅く訪れた 朝に Copyright アハウ 2007-02-06 10:01:55
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