冬のシュプレヒコールに
ならぢゅん(矮猫亭)
その言葉は
誰に届くのだろうか
「しろ」とか
「やめろ」とか
命令形で発せられる言葉
そして隊列は
どこに行き着くのか
冬枯れのけやき並木
梢の向こうに木星が冴える
その静まりを越えて
僕には帰る場所がある
コートのポケットの中で
握りつぶす沈黙
そしていつものように
女の白い耳許に
ささやかな
シュプレヒコールを捧げるのだ
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自由詩
冬のシュプレヒコールに
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ならぢゅん(矮猫亭)
2003-04-21 12:20:21
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