だいじなもの ひとつだけ
まりも

きっとだれよりも近くにいたって
見えないんだ

ほんとは君の考えを
手に取るようにわかりたい

ボクも透明になって
全部透けてしまえばいい

そうしたらきっと
恐いことなんてないだろう


だけど ほんとは
昔のことも知らないし
君の全てなんて見えないし



どんなに近くにいても
君の全てには触れない

どんなに遠くにいても
君の存在を感じられるのに



だいじなもの ひとつづつ ひとつだけ
持ち寄って ボクと君だけ 残ったら

何も 怖くなくなるかな


自由詩 だいじなもの ひとつだけ Copyright まりも 2007-02-03 00:06:20
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