やさしい境界線
現代風流詩人
真冬に咲いたヒマワリが
ひこうき雲に追いついた
駆け上がるスピードに追いつけず
モノクロな映像がたまにぼやけるんだ
キーン!と はりつめた朝は
置いて来た友達を思い出す
土にもぐった虫たちは眠ったまま
起こすことは許されない
なぜならば死んじゃうからさ
それなのに氷は溶けてゆく
日なたのほうから溶けてゆく
子供たちが遊んでる
目に見えない自分と遊んでる
大人がそれに割り込んで
境界線を作るんだ
いいのかも きっと
それで いいのかも
そうやって そうやって
おっきくなって ゆくんだね
作:現代風流詩人