金星の女神
優飛

利口じゃない駆け引きも
一夜の夢ならそれもいいのかもね
膨らみだした欲望の箍を外したなら
君の中渦巻く深海に飛び込んでみようか

欲張りなくらい求めるのは
退屈な日常の裏返しかい?
一度くらいはお茶でも行ってみるかい
お互い知らない顔同士でさ

その冴えない眼鏡もどうせ
素顔を隠すためなんだろ?
君の中に巣くうその残像を
今夜ぐらいは消し去りなよ

僕の衝動に感じる姿を
早く見せてくれないか
君はヴィーナス 僕は堕天使
狂おしいほどに心を揺さぶるんだ

その快楽に溺れる性を
もっと汚させておくれよ
夢よりも夢みたいな まるでヘブン
僕等だけの楽園 君はヴィーナス










自由詩 金星の女神 Copyright 優飛 2007-01-14 05:47:07
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