シンクロ
狩心

白く硬い肌を持つ
針葉樹林に囲まれて
上を見上げれば
満天の星空
一つ一つの星から放たれる光線が
私の体を貫通する
体は八つ裂きにされて
はらはらと宙を舞い
落ち葉と同化する
静けさの中
時が止まり
私の存在も消え去った後
何事もなかったかのように
また、時が動き出す

残された白い息だけが
ひしめき合う森の中を
縦横無尽に駆け抜けていく


自由詩 シンクロ Copyright 狩心 2007-01-14 04:08:40
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