やがて ここに
アハウ

芳醇な 夕を思い出して 読書の
コーヒーを 心に注いで
鎮まれる 湖面
曳航の 午後

短い昼と 長く伸びた 人影と
あなたを 待つために
コーヒーは冷めず

光の真紅は 留まり 維持し 待つ
濃厚な音楽はうねり ささやきの午後
立ち昇る龍神のごときタバコの煙

この夕刻に 光 けだるく 射す
街角のざわめき 光 遊弋す

書に目を落とせば
内奥の心
細波に風


自由詩 やがて ここに Copyright アハウ 2007-01-11 16:53:15
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