きらきらとゆきがふる
ベンジャミン

ごらん
きょうも
きらきらと
ゆきがふっている

まどガラス
いちまいをはさんで
そとはさぞさむいだろうに
それがうつくしくかんじられるのは
ぼくがうちがわでながめているからだろう


ごらん
こんなに
きらきらと
ゆきがふっている

こどもに
うつくしいものは
どうしてうつくしいのか
そのりゆうをきいてみたのだけど
うつくしいことにりゆうはいらないといわれた


ごらん
とてもしぜんに
こんなにもきらきらと
うつくしいゆきがふっている

それを
とてもしぜんに
ぼくじしんがかんじることを
いつのまにかわすれていたのかもね
うつくしいことにりゆうはいらないという

こどもの
そのことばが
ようやくぼくにも

しずかに
きらきらと
とけこんできたよ


ごらん
きらきらと
ゆきがふっている

なにもかたらずに
ただうつくしいゆきが
こんなにもうつくしくふっている


       


自由詩 きらきらとゆきがふる Copyright ベンジャミン 2007-01-09 11:57:34
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