Face 2 Fake
恋月 ぴの

君がいるから僕は存在する
誰もが羨望する
誰もが欲しがる君の姿
ショーウインドの特等席で
いつも輝いている
値札なんて不要だよね
君の価値はお金にはかえられないから
要はハートだってこと
ひとりで食べるラーメンよりも
ふたりカウンターに並び
君の立てる
慎ましやかな音を聴く幸せ
それは
鏡のような存在でもあり
二倍にも三倍にもなって戻ってくるもの
(これで間に合わせようかな
誰かが僕を見て呟く
それは
現実的な選択でもあり
ワンシーズン限りのひと恋しさにも似て
明日になれば顧みることも無く
それでも
ひがんだりはしないよ
君がいなければ
僕は存在し得ないのだし
ひとりよりもふたり
湯気で曇っためがねの奥に
君を見つめる僕がいる


自由詩 Face 2 Fake Copyright 恋月 ぴの 2007-01-07 22:06:43
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