花火の夜に。
時子
無くなった事に気が付いたのは、花火大会の日だった。
いつも財布に入れていた指輪。
付き合って初めて買ったペアリング。
金属アレルギーだから、特別な日以外しなかった。
でも、特別な日はいつになるかわからないから、
いつでも出せる財布に入れておいた。
なのに、
君が三ヶ月で無くしたリング、
私もついに無くしちゃった。
遠くで花火の音が聞こえる。
自由詩
花火の夜に。 Copyright
時子
2014-08-02 18:54:56