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海月

君の理想(世界)と僕の現在
有り触れた仕事を淡々とやり遂げる日々
「辞めます」と一筆すれば
僕の場所は無くなる

音もなく歯車は回り続け
砂のない砂時計は時を刻み
青い林檎が赤に染まるのを待ち侘びている

転んでもただでは起きないさ
左手の指の先っぽに花があったなら
それを君にあげよう

名前を聴いた事ない駅に降りて
出来る限り遠くに歩いて
意味を探さず
感じるままに道を曲がって
思いのままに立ち止まって

色褪せた曲を口ずさむ
曖昧に穴が空いた歌詞
それくらいが重すぎずイイ

甘い言葉や優しい言葉を呟いても
君は心を開けてくれる訳でもなく
君は僕をハグラカス

君の世界の中で僕は一部でしかない
例え僕が止まってしまっても
君の世界は回り続けて
明日へ向かうだろう

砂の城が崩れ
夕焼けが闇に染まる時に
月は静かに君の背中を照らす

別れる事でしか導き出せない答え
知らず知らずに花は枯れて
名残り惜しむ様に次の季節を待ち侘びている



自由詩 花 Copyright 海月 2006-12-22 16:03:49縦
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