杉菜 晃
ほぼ三年ぶりの投稿です。
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データ
ひとことダイアリー(3)
ポスターに
魚の形はないけれど
床に座って
ヒラヒラ見てる
一匹の
猫が電車の
床にいる
床に座って
広告見てる
詩のことば
躍動している
彼にして
解せないものは
今の沈黙
このあたり
吾が人生の
最低か
逆転ありて
恵みたまわる
蒼穹の
真下にありて
ハゼを釣る
ぽっかり抜けた
客星のごと
天をつく
薄の穂先
虻が行く
空はひと色
碧極まつて
このところ
思いがけない
ことばかり
出す指を
さっとかすめて
小鳥来る
肌寒や
見れば愛猫
すぐ横に
月ない夜
卵の黄身は
ぼくの友
秋の蝶
美しく舞う
遥かへと
人智及ばぬ
山嶺を越え
選ばれて
ある鳥なぜか
ひっそりと
天の賑わう
そなえのように
秋立つと
誰が言ったか
猫ねまる
秋立つや
鳥が羽毛を
プレゼント
何という鳥か
訊くの忘れた
昼夢の
淡く儚き
ものなれど
十字の先に
ある夢固し
御空より
いくひらのゆき
降りそそぐ
赤いゆきひらも
入り交じり降る
夕焼けて
ゆく間がたのし
青蜜柑
空き缶を
誰が打つのか
秋の音
曇天に
稲光して
夜焦がす
その帯電の
なおも美し
未来持つ
女人秋嶺を
一人ゆく
ラムネ瓶
机上に武器の
ごとありて
時代おくれの
風鈴の音も
花茣蓙の
花の真上に
猫座る
常識と
然ならぬものが
交差する
この現実の
先にくるもの
☆
今回の
吾が入力に
不手際が
直し方分らず
そのままとする
☆
首と脚
長い美形の
フラミンゴ
水なき山に
鳩となり生く
?
?
窓を打つ
ドングリの実に
おののきて
木戸を開ければ
一羽の鳩が
☆
☆
数々の
苦難をこえて
来た人に
間もなく開く
約束の花
☆
☆
父神は
姿見せない
神なれば
奇しき鳥には
光で示す
☆
☆
一行の
貴兄の懊悩
気にかかる
詩のない日々が
裏付けもして
☆
☆
君消えて
カノンも消えた
明け暮れに
不意に秋風
ドングリの実が・・・
☆
☆
母連れて
母に連れられ
行かまほし
キンポウゲ咲く
香り降る園
☆
☆
出航は
あれども二人に
別れなく
天の配剤
妙にして確
☆
☆
燕きて
挨拶まわり
する町は
翼の風も
ひときわ青し
☆
☆
路上猫
ひょいと飛びだし
手を伸べた
僕にではなく
ひとひらの葉に
☆
☆
熱帯夜
君も眠れず
縁に出て
星空見てると
思うたのしさ
☆
(画像がありません)
(画像がありません)
岬にて越冬燕
仲間待つ
いつ着くのかも
判らぬ群れを
(画像がありません)(画像がありません)
鶯や喚き散らして谷渡る
(画像がありません)
(画像がありません)
二年ぶりの復帰です。
◇
ひまはりは狂気の花かしかれども
神にもつとも近く咲く花
◇
迷ひ猫救済せむと我が手のぶ
世相映して眼は乱調子
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