作者より:
2005.4.14〜10.28
1 「なんだ、この“近代詩”は」と推敲途中で思う
2 だが推敲が長すぎたのか、創作終盤でややモチベーションが落ちた気がする。
今年の夏くらいから私に微妙な変化が起こったようで、このような荒廃した虚無的
世界がなにか作り物めいて感じられる、あるいは単に重く感じられることが多く
なった。もっと脱力し、もっと衝迫したいと。あるいは何か「生きた(あるいは生
きた要素を持った)」ものを書きたいような。
私にとってこれは小さいながら転換期かもしれず、この詩はその転換前に構想され、しかし完成時期が転換後になってしまい、ちょっと居心地が悪い。
なお、最初は横書きで推敲し、途中から縦書きに移した。そのため「あある」という鳴き声部分などは、正直横書きの方がいいなと今でも思う。