裸の枝に実る柿/菊西 夕座
 
以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- ひだかたけし 
何かすらすらすらっと深く意味を勘ぐることなく黙々響読しつつ、普きものへと突き抜けていく郷愁の余韻、
渋く深く残りまするるる♪
---2025/10/25 11:31追記---
- りつ 
- 洗貝新 

まだ暗い夜明け前、ひっそりとした古い民家の入り口を見上げれば、
枝には錆び付いて実を垂れる柿の木が、
ああ、柿もスーパーで買えばけっこう値が貼るのだ。
もぎたいな、もぎたいな、だが、待てよ。
熊に先にもがせて吐き出すか、見てみたいのだ。
ああ、なつかしや、柿の木坂の入り口にはひっそりと闇が沈み
日暮れの跡が佇んでいた。

独身最後のシングル荒井由実の「翳りゆく部屋」はパイプオルガンとオルガンの違いこそあれ、
彼女に影響を与えた「青い影」の面影が伺えて、
その「青い影」もまた「G線上のアリア」の影響が伺えるという流れをみれば、
これからも「秋」というしじみ汁のような季節は存在していくのだろうか。と、
わたしは昨日の柿の木を思い浮かべて、
作者がここに示した「翳りゆく部屋」をもう一度聴いてみた。
? なんとなく雰囲気声も似合わないな。松任谷由実。
この曲は、千のか~ぜ~に、千のか~ぜにのって~の、
秋川雅史にピッタリなのだ。
そう思い込みながら吐き捨てた渋柿の愛おしさよ。
熊よ。柿の実は付いてるぞ。
わたしの通る時間には出てこないでおくれ。



---2025/10/25 13:24追記---
- atsuchan69 
- りゅうさん 
- 唐草フウ 
- 月乃 猫 
- みじんこ 
- 本田憲嵩 
-  
- wc 
- 花野誉 
- 弥生 陽 
 
作者より:
ポイントをくださった皆様、柿がたくさん実ったようで、うれしいです。
読んでくださった方々も含め、感謝します。

ひだかたけしさん。

 郷愁の余韻を深く残すことができたようで、思わぬ収穫を得た喜びでいっぱいです。

 いつも余計なことをくどくど説きがちなのですが、すらすらすらっと読み手の胸に言葉を手渡すことができたようで、その点も余計な枝葉を切り落とした表現がうまくいったようでよかったです。

 ひだか先輩のように滋味豊かで突き抜けた境地へと成熟できるよう、これからも世界と共鳴していきたいと思っております。ありがとうございました。


りつさん、ありがとうございます。


洗貝新さん。

 人の家の柿を勝手にもいではいけません。たしかに、ひと昔前の世代である洗貝新さんの方へと枝は伸ばしましたが、もいでよいとは言っておりません。ましてやクマが近くにいるのであれば、食わせる前に、通報してください。たしかに『翳りゆく部屋』ということで、不穏な影が忍び寄っていることは暗示しました。でも、その影は、目の下のクマのようなものであり、目の下からふもとへ下りて行って、洗貝新さんを襲うようなことはしませんから、どうかビクビクしすぎないようにお願いします。民家の近くでビクビクしていると、挙動不審で余計に怪しいです。目の下のクマとは明らかに違うクマの影が見えたなら、それはもはや郷愁ではなく猟銃の出番です。火急(かきゅうといっても、かきではないです)通報してください。

 さて、私も洗貝新さんの『「思い出の渚」の冒頭歌詞を検証してみる~』に刺激されて、日本の歌の歌詞に言及せずにはいられませんでした。
 私が気になったのは、なぜ荒井由実さんは『翳りゆく部屋』(ベアではありません、ヘヤです。ベアーだと熊になってしまいすので注意)で「わたしが今死んでも」なんて、いきなり「死」をもちだしたのか? 「死ねば輝きが戻る」とでも思ったのか? ということでした。それはおそらく、わたしが今死んで暗くなれば、宵闇の中でランプを灯した部屋が窓に写るように、部屋(恋人と暮らした当時の部屋の)の輝きが戻ると思ったのだろう、という解釈をどこかで述べたかったのですが、それを述べる「機」を逸していたところ、ちょうどよい柿の「木」があったので、干し柿がひっかかった窓も近くにあることだし、窓から窓へと写すにはよいタイミングだと考えた次第であります。

 しかし、「青い影」や「G線上のアリア」の影響があるというのは知りませんでした。てっきり「青い柿」や「熟柿洗浄の秋や」の影響かと思っておりました。勉強になりました。ありがとうございます。たしかに「もう熟柿洗浄の秋や」の影響なら「秋」川さんの歌声のほうがぴったりでしょうね。なにしろ「千の柿になって」の人でしょう? ちがう? G線上の影響? 「線」上ならやっぱり「千」の~の人のほうがぴったりでしょうね、

 ちなにみ私は由美さんの曲なら「経る時」とか「海を見ていた午後」、「真珠のピアス」とかが好きです。「陰りゆくベアー」は怖いから普段あまり聞きません。


atsuchan69さん、ありがとうございます。 

りゅうさん、ありがとうございます。 

唐草フウさん、ありがとうございます。
 
月乃 猫さん、ありがとうございます。
 
みじんこさん、ありがとうございます。
 
本田憲嵩さん、ありがとうございます。
 
海さん、ありがとうございます。 

wcさん、ありがとうございます。 

花野誉さん、ありがとうございます。
 
弥生 陽さん、ありがとうございます。 


---2025/11/03 18:40追記---

---2025/11/03 21:54追記---

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