味/由比良 倖
 
以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- 菊西 夕座 
これは不穏な感じが恐ろしくてよいですね。身体的ななじみ(特に味覚)が極度に未発達とも不感症が完全ともとれるなかで、狂気が異様に高められているように感じられます。鋭い感覚の裏返しなのだとは思いますが。
---2024/06/23 14:47追記---
 
作者より:
>菊西 夕座さん

ありがとうございます。
自己の在りかを見付けることは、本当に難しいです。
実感の欠如を、どこで埋め合わせればいいのか……。
本当の自分は、どこかにきっとあるはずなんです。
住民票や死亡届(もちろん見たことがありませんが)やカルテでしか自分を確認出来ず、
もちろんそこにも本当の僕はいません。
他者からの承認というものもよく分かりません。
せめて僕の肉だけでも誰かに味わって欲しい、ということでこの詩は終わっていますが、
本当は僕自身が「これが僕だ」と確かに感じられる時間の方がずっと好きです。

と、自分語りばかりしてしまいましたが、不穏さを感じて頂けたなら、それだけでも有り難いです。
自分では、狂気ではなく、完全な正気でいるつもりですが、
それは余計危ういことかもしれませんね。
読んでくださったこと、感謝しています。

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