声/山人
 
以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- るるりら 
- 由木名緒美 
- たま 
- アラガイs 

中途半端な砂防を拵えてそれで凌ごうとしている。わたしの大好きな国道海岸線通りにも防波堤ブロックが敷き詰められていた。ガードレールにコンクリート。途中、車を停めるような敷地もほとんど見あたらない。日本人は美的感覚を大事にしようとは思っていないよね。なによりも自然の脅威を恐れてる。いや、恐れているからじゃない。被害に遭遇する不便さを嫌ってるんだな。そのわりには人為的なミスから多大な災害を引き起こすこともしょっちゅうある。狭い国土だからね。海に囲まれた山深き島国の里。雪が降れば雨も降る。しかもプレートが重なる地震多発国だ。手をかけすぎなんだよ。崩れるものはいつか崩壊するし消え去るものは流れて落ちていく、そして新たに再生されまた姿を変える。便利さを追求してもいずれ自然は形を変える。地球は活きてるんだ。これはどうしようもないじゃないか。犠牲ともなった無念さを悼み、敢えて偲んでみる。自然とは崩壊をくりかえすもの。しかしこれもまた美しい。

- もとこ 
 
作者より:
文学極道優良作品 2019 6月度


るるりらさん、ポイントありがとうございます。 
田中恭平さん、ポイントありがとうございます。 
由木名緒美さん、ポイントありがとうございます。 
たまさん、ポイントありがとうございます。 
アラガイさん、ポイントありがとうございます。 
昔は土建屋さんの天下でしたが、今は箱ものから何とかへと変わってきていますね。
すべては変化していくものとして諦めていくしかないんです。


もとこさん、ポイントありがとうございます。 
---2019/08/08 06:51追記---

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