【批評祭参加作品】迷子論序説/岡部淳太郎
 
以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- 古月 
冒頭の混沌、不安のくだりもそうですが、特に「意志的な迷子」のあたりをとても興味深く読みました。
これを参考にして来年は『悪魔のいけにえ』論を書くかもしれません(書かないかもしれません)。
7〜80年代のアメリカのヒッピー的なムーブメント、都市と田舎の断絶、時代の変化に取り残された元食肉解体業者の一家。
『悪魔のいけにえ』は、『意志的な迷子』と『歩行の意思』を持ちながらも道を失い、つまり秩序から外れて魑魅魍魎と化したもの、性質の違うふたつの迷子が、混沌と不安の中で激突する物語であるのだと気がつきました。
3節もアリスにおけるワンダーランドを想起させますね。
ホラー映画を「ティーンエイジャー(子供)が死地で迷い、試練を経験する物語」だとすれば、非常に腑に落ちる考えです。
自分勝手に長々と語りましたが、つまるところ、今回の個人的MVPは、完全にこれです。
読めてよかったです。ありがとうございました。
- 塔野夏子 
- 鵜飼千代子 

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