花残月の思惟/夏嶋 真子
 
以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- コーリャ 
- 未有花 
- ペポパンプ 
- アハウ 
読み応えがあります。
- nonya 
- 吉岡ペペロ 
- 透明な魚 
以下の方がポイントなしでコメントを寄せています。
- ヨルノテガム
ステンドグラスのような写真だ!
 
作者より:
花残月〜四月の異名

お読みいただきました皆様、本当にありがとうございました。

みくとさま、コメントありがとうございます。
この木の周りだけ幻想的な異空間でした。ちょっと怖い感じなんですが、
どうしても気になる樹です。

アハウさま コメントありがとうございます
読み応え、とてもうれしいお言葉です。
・・・なんだか作者ノートをがんばってしまいました(苦笑

ヨルノテガムさま コメントありがとうございます
ステンドグラスですか?素敵な感性ですね、うれしいです。
ランスやマインツのシャガールのステンドグラスを見てみたいです。



作者ノート
源平桃〜つぎ木することで、一本の樹木から紅、白が咲く花桃です。
普通なら、どこかの庭先や公園で大切に管理され美しく咲くのでしょうが、

写真の源平桃は線路沿いのさびれた路地に唐突に、圧倒的存在感で立っています。
人間が細工してキメラとして作られたものが、人間に忘れ去られて蠢いているように見え
奇妙に交じり合った花は、美しいというよりはグロテスクな印象を受けました。

けれど何度か足を運ぶうち、本来の姿から歪められた異形の樹木は、
自己と他者との葛藤を知るがゆえに、どこまでも優しい赤を咲かせているようで、
散った花びらを人々が踏みしめるたび、心に芳香が漂うのを感じました。

満開の花々のそばで、花桃が風に散っていくので、
花残月(はなのこりづき)という言葉をタイトルに選びましたが、
旧暦の四月のことなので、今、実感する季節とはズレがありますね。


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