創書日和【神】 川の子供の神様/大村 浩一
 
以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- よしおかさくら 
- 渡 ひろこ 
- kauzak 
- 恋月 ぴの 
- 吉岡ペペロ 
こえー
- 前田ふむふむ 
- 北村 守通 
子供の頃、シジミを取りに行っていました。家のすぐ裏を流れていた川で。長い歳月の後覗いてみたら、もう絶対入りたくない風景が。その川の子供の神様も眠りについてしまったのだろうか?
 
作者より:
 神様がテーマと聞けば「実は人間のほうが強い」と逆転させるのが創作のお
約束。締切間際に聞いた水俣病の講演会の話を素材に、一気に書きました。
 こういうテーマに正面から取組んだのは初めてで、全文カタカナ表記にしよ
うとかタッチにも悩みましたが、今回は着想の骨組作りと考えて自分なりの平
文で書き出しました。
 読み返してみると「生き神様」とか「生贄のメッセンジャー」とか、意味と
して何か変な部分もあります。かつて仲間の書いた似たテーマの作品と比べる
と、こういう様式に慣れない分、自分の作品のが稚拙な気がしてしまう。

 仕上げてみると、何かのパンフに載っていそうな童話訓話になってしまった。
この辺の説教臭さに、こうしたテーマを扱う事の難しさを感じます。どれほど
の悲劇であっても、それが書き手が係わったような事件であっても、メディア
で加工されて繰り返し伝えられるうちに、聞き手には倦怠を与えてしまう。
 それでも自分で知ろうとして知り得た事は、この詩の貴重な素材となったと
思います。

 講演者のひとり、井上ひさしさんが「こういう事件を考える時には、自分自
身を事件で一番弱い立場だった人に置き換えて考えるべきだ」と語っていまし
た。それを固守することが、結局は書き手自身を守ることにもなる、というの
が大村の考えであったりします。

桜ヶ丘さん、ともさん、渡 ひろこさん、とものさん、kauzakさん、
緑川 ぴのさん、吉岡ペペロさん、まおんさん、前田ふむふむさん、
北村守通さん、

ありがとうございました。

北村守通さん

 環境破壊は、実は地方のほうが酷いのではと思う。地域開発を理由にいつも
自然が犠牲にされる。
 多摩川など都市部の河川が綺麗になったとか言われるのは流域下水道が整備
されたからで、実際には生活排水は海に注いでいる。未処理で捨てていないの
で多少はマシだろうけど、現実にはそれでもオイルボールとか発生しまくって
るワケです。
 化学物質が従来の予想以上に微量でも人体に悪影響を与えているのでは、と
いうのが最近の欧州の考え方で。キレる若者とか良く言われるけど、環境破壊
が原因ならば秋葉原の事件なども別の意味で社会の側に責任がある、と言える
のではないかな。
---2008/06/11 12:11追記---

戻る Home
コメント更新ログ