瞬く間に/ただのみきや
るるりらさんのコメント
大統領選挙を受けてお書きになった「さようならアメリカ」という作品のコメント欄にて

> 良いように見えて思ったよりずっと悪いよりも
> 悪いように見えて少しは良いことがあった方が、もしかしたら。
> 大統領云々を越えて。
  
↑と、私に 言ってくださったことが 心に残っています。
良いように見えて思ったよりずっと悪いことは、世の中にはあるし
悪いように見えて少しは良いことのこともあると思います。

この詩で 対立させて表現をしておられる二つのモノの見方についても、それが 言えると 私は思いました。

たとえば、ジハートを 日本語で「聖戦」と訳されることが多いけれど、厳密にいえばソレは、正しくないと聞いています。殺人は一番罪であり、ジハートはうつくしい心の有り様であるのにと 敬虔なイスラム教徒のみなさんが 悲しんでおられるインタビューを 聞いたことがあります。

また、別の例では
先日 テレビ報道を見てましたら、パリで惨劇のあった劇場の再開記念ステージの様子がありました。そこで スティングさんが Inshallah♪と、高らかに歌っておられました。
Inshallahとはアラビア語です。「 全てアッラーの思し召し」とか「なるようになるさ」というような意味だそうで アラブの難民の心情を歌った作品との紹介されていました。

ふたつの対立するモノの見方が確かに あるけれど、
世の中が 短絡な方向に傾くことをくいとめる対話しあう心や 友好的に作用する知恵が、
きっと 色々と あるはずだと思います。