想い出にならない夏/夏井椋也森田拓也さんのコメント
おはようございます
一人称が、わたしで
二人称が、あなた
であることから、
あなたというそんざいは、やっぱり
お母さんかな、違うかな。
でも、
あおくこげたそら
このフレーズからも、青い空が、焦げて見えるほどの
悲しみ。
夏を爽やかに描く人もいる、夏を楽しく描く人もいる。
でも、この詩では夏を深い悲しみとして描かれている。
回想の中での、悲しい夏。
でも、作者にとっては、悲しい回想、悲しい思い出、
なんかではなくて、悲しい今なんですよね。
その人にとっての悲しみって、どういうことなんだろう、
心に刻まれた悲しみ、それを癒す力は、
時の流れしかない、それもまた悲しく。