繭/由比良 倖
洗貝新
さんのコメント
廃校の廊下にはバッハが流れ
青い記憶が保存されていた
いまでは
古民家となって田舎を訪れる旧家の
屋根裏の階段を登り終えれば
大きな梁と
ちぎれた蜘蛛の巣がぶら下がる
それは蚕の舞台装置
真綿のように
※
終わりの三脚(行)がいいですね。
~青い冬の舞台装置が壊れていく~なんてかっこいい。
「繭」
名作劇場を懐かしむように、物語がわたしを誘いました。