＞ミネストローネの色をした
＞木の葉が風に翻る

忘れられない二行です。
今もまだその余韻を味わっています。
この二行だけ取っても見事ですが、この一連の物語を紡ぐ言葉のつらなりがあって、その締めくくりに置かれることで、真にこころに響く感動を経験させていただきました。
この一連の詩行と語りを経てここに置かれることでしか生まれなかった、比類のない抒情の色彩と質感が作品全体に浸透しているのを感じました。
ありがとうございます。