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 中村くらげさんの提唱された「自分の詩を読み返そうキャンペーン」に、短歌もありと拡大解釈してのってみました。作品数が少ない私ですが、いつも5首まとめて投稿している短歌をバラしてみたところ、ベスト3 .... 伊良部くん家の隣りには比較的小さなガソリンスタンドがあって、なんとなく家の中はいつもガソリンの臭いが漂っていて、とりあえず伊良部くんのあだ名はアラブだった。そんな家庭事情を伊良部くんなりに価値転換して .... 昨夜飲み残したコーラの炭酸は
今朝にはもうすっかり気が抜けてしまった

愛妻家の夫を持つ私はしあわせだけど
結婚して十年以上経っても
私はいまだに夫に恋をしていて
目尻に皺を寄せいつくしむ ....
ポップアートが壁に飾られたバーで、女の細い手首を見ながら
フランス産の安物のワインを飲んだ。不味くも美味くもないワ
インが喉を通り、ただ、飲んだという事実と13%のアルコール
によって私は幸福を ....
衣服は脱ぐために着るのだし、髪の毛は切るために伸ばすのだ。
時間も夢も思想もお金もじゃぶじゃぶつかうのがたのしいし、物ものの壊れるさまはいつもいっそう美しい。物事は終わり続けているし、始まり続け ....
もう冬休みに入り部活へ行く以外は毎日家にいる。
こうして彼女とふたりで休日を過ごすのは夏休みや冬休みの
彼女が休みの平日しかない。
          
「ねぇ、いい加減起きた ....
 今週の『サザエさん』は一家で福島に旅行する話だったそうだけれど、具体的にはどんな内容だったのだろう? あいにく私はいま異邦人として暮らしているので日本のテレビを見られない。しかし福島第一原発の原子炉 .... 若手漫画家の登竜門としてCOM並びにガロはぼくらの教科書だった。

その女流の中でも異彩を放っていたのがこのやまだ紫氏と岡田史子氏だったと記憶する。

やまだ紫さんはもともと詩人だった ....
「ねぇ、この本の表紙知らない?」
           
彼女は読み終えた本をわたしに見せる。
その顔にはどうしてないのかわからない、不思議でならないと
いった表情がありありと浮か ....
もうすぐ年末だというのに、大掃除もせず日の当たるベッドで
丸まっている彼女は来年41になる。
わたしの年齢の2倍より多く、3倍には満たない想像のつかない歳である。

彼女の夫はさらに15歳年上 ....
中村 くらげさんの散文(批評随筆小説等)おすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
自己評価ベスト3- 深水遊脚散文(批評 ...8*14-9-19
伊良部くん- 末下りょ ...散文(批評 ...4+14-1-21
甘い生活- 桐ヶ谷忍散文(批評 ...413-12-9
「花弁と惰性」- 宇野康平散文(批評 ...213-11-30
再生- はるな散文(批評 ...513-6-30
彼と彼女と綿ぼこり- 石田とわ散文(批評 ...6*13-4-9
漏出する汚染水のなかの『サザエさん』- 動坂昇散文(批評 ...313-4-8
トリビュートやまだ紫____性悪猫- 梅昆布茶散文(批評 ...913-4-8
彼と彼女の本棚- 石田とわ散文(批評 ...11*13-4-8
彼と彼女の無口な食卓- 石田とわ散文(批評 ...5*13-4-5

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