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ただひとことの言葉を
決して口にはしない貴方は
優しいだけのふりでいつも
私のこころを{ルビ抉=えぐ}るばかり
このままでいて。
変わりたくない。
どうして私じゃいけないの?
はぐら ....
この腕が背中に食い込んで
抜けないくらいに
愛しさを抱いてつよく
この温度がたとえ
今日限りの独り占めでも
いまの私には無関係の未来
あの人を恨むだなんておかどちがい
わざわざ確認するまでもないわ
プライドのない恋なんてとてもできない
だけどそれでも
棘を刺した夜には
心がざわつくの
あの人を恨むなんて
そん ....
もしも私がお邪魔なら
どうかそうおっしゃって
貴方への
好奇心に殺されて
お望みどおり消えませう
初めて彼に触れられた日を
昨日のように憶えていた
つないだ手の感触を
彼女はいまも思い出せる
ふたりで建てたちいさな家
一緒に住みたいとも
結婚しようとも
どちらも言葉にはしなかった ....
あたしの命が明日までなら
貴方の手でどうか殺して
それだけが願い
あの花の甘やかさに手を伸ばした日から
わかってたんだ
“もう何処にも帰れない”
心臓がつぶれてなくなりそう
....
午後の木陰に
なにを忘れてきたの
たかくのばした手は 空をきって
舞い戻る いつでも
あの時君は何をみてた?どんな顔で?
嗚呼 僕は
君をまとう その空気にすら嫉妬する