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魚屋の前に打ち捨てられていた男いっぴき拾って帰る
生ゴミの何を肴にヌイていた浮浪者の裾、幾重にも揺れ
夕焼けに気づかないまま過ぎてゆく 道ゆく人の暗い横顔
あんな{ルビ表情=かお}するようになる必然を怖いと思う 立ち向かう前
ニュートラのままでアクセルおもいきり踏んでるようなままならぬ日々 ....
永遠に続いてくはず。不確かなふたりの日々を疑いもせず
真夜中の“着信あり”は君からの聞きたくもない別れ話で
さよならと言ってしまってよかったの?自問自答の朝日が昇る
この恋のリセット ....
ひと山に切り離されし髪の毛の時の長さを横目で計る
これ以上ないってほどに慎重な手つきで髪を洗う君。その耳たぶに揺れるピアスが
リセットの仕方分からぬ不器用な私にできるひとつの手段
必 ....
噛みしめた砂に零れしひとすじの涙は見ないことにするから
震えてる広い背中が小刻みに お休みしよう強いあなたを
肩を抱くことさえできず君の部屋そっと出て行く帰路は土砂降り
雨音がか ....
薄墨を流したような目の下の溶けるマスカラ 涙じゃないわ
難しい顔をしながらバーボンを語る男に惚れてみた夜
たまに出す声が真紅にそまる時 青白き夜明け 雲を見ていた
トレゾワの香りを君 ....
斜めにモノを見る
という言葉を
初めてきいたのは
いつだったか
気がつけば
斜めにモノを見ているような
最近の自分