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名前を
つけてほしいな
この
類稀なる感情に

昔は知っていたはず
なのに
どこかに落として
失くしたから

だから
あたらしい名前ひとつ
あなたが
つけてください

絶 ....
#21

 真冬になったら
 一緒に海に行こう
 そして
 だれもいない波打ち際で
 足を濡らしながら
 凧揚げしよう



#22

 プリンが
 グシャって崩れる
  ....
ポチが走ってくる

ポチが尻尾を振りながら走ってくる

ポチが全速力で尻尾を振りながら走ってくる

ポチがよだれを垂らしながら全速力で尻尾を振りながら走ってくる

ポチが乳母車を弾き飛 ....
強い西日が
水槽を通して
壁に虹を作る
午後4時
そういえば
今日は
戦争が始まる
きっかけになった日だ
争いに
終わりなどないのなら
憎しみが
尽きることがないのなら
せめて ....
汗染みだらけの帽子を目深に被って
叩きつけるような陽射しの中
スーツ姿のサラリーマンの流れに逆らうように
足早に歩くあなたを見かけました
頬には汗が幾筋も流れ
まるで涙のように見えました
 ....
書けなくなったら
書くのを止めるまでのことさ

なんてこと
言ってみたいな

言葉の神様
どうか
私を
見捨てないでください
コンコンとノックして
混沌がやって来た

混沌はソファに腰掛けると
懇々と愚痴をこぼし続け
やがて喋り疲れて
昏々と眠り続けた

窓の外は真っ暗闇で
季節はずれの雪が
コンコン降り ....
自動販売機の陰の
真っ黒な塊がゴソリと動いて
よく見るとそれは
汚れた分厚い毛布に包まった人だった

たとえば
ここが砂漠で
水も食料もなく困っている人と出遭ったのなら
ぼくはいくらか ....
音もなく飛んでいく飛行機見送りながら
君と二人、屋上で煙草吸った午後。
曇り空には一筋の飛行機雲さえ残らず、
君の吐き出す煙だけが
ぼんやりとした一筋の軌跡を宙に描き、
それを眺めておれと君 ....
七月 街は 熱帯雨林になった

そして 彼女は 服を脱ぎ捨てて

見事なフォームで 泳いでいった

鮮やかに 滴り落ちる 七月
  とうめいな みずが

    ゆるり ゆるりと

 うたうように たゆたう

   ひなたの ぬくもりを

   ほのかに あびながら

しあわせそうに たゆたう

    ....
雨上がりの舗道
駆け抜ける小学生
蜜蜂の
飛び交うがごとく
けたたましく
雲間から
射抜くように
陽が照らし
水たまり踏んで
飛び散る光
笑い弾け
輝く
村でいちばんの器量良しで
口笛が上手だったその娘は
母親が死んだ晩に
喪服のままで森の奥に消えて
二度と帰ってきませんでした

道に迷った旅人が
森の奥で口笛を聴いたという
そんな噂も ....
落合朱美さんの大覚アキラさんおすすめリスト(13)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あたらしい名前- 大覚アキ ...自由詩306-5-30
フラグメンツ_#21〜30- 大覚アキ ...自由詩305-10-28
ポチが- 大覚アキ ...自由詩2505-9-29
- 大覚アキ ...自由詩205-9-11
晩夏- 大覚アキ ...自由詩1205-8-18
no_title- 大覚アキ ...自由詩605-8-16
こんとん- 大覚アキ ...自由詩405-7-22
路上にて- 大覚アキ ...自由詩505-7-20
午後- 大覚アキ ...自由詩405-7-8
七月- 大覚アキ ...自由詩605-7-1
たゆたう- 大覚アキ ...自由詩105-6-27
雨後- 大覚アキ ...自由詩205-6-23
口笛星- 大覚アキ ...自由詩205-6-23

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