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丘の向こうに
花が咲き乱れている風の土地が
あるはずだ
壁の向こうに
人が入り乱れる道の十字が
あるはずだ
空の向こうに
塵が飛び交う真空の光が
あるはずだ
不可視の領域 ....
手をつないだそのむこうに
遠く手招きする君がいて
急かされてる
君の手が背中を押して
前へ前へと
歩みを速める
そういえばもう
桜も散ってしまったのだけれど
ボクは桜の青い葉が好き ....
あなたと私の間に
こんなにも近く届かない距離がある
この街で生きていくことは
距離を取ることだ
と
私を見下す太陽は
説教をする
説諭する
どうしようもなく
見渡せないほどの遠くなら ....
ビー玉の模様を見つめ問いかえす今日の天気は晴れだっけ
ため息の数だけ幸せ逃げるよと言われ思わずため息ついて
新宿の喫茶店から外眺め忘れものを忘れてる
手についたドクダミのにおい汗の色 ....
いつか聞いたはずの歌声
有刺鉄線が横切る飛行機雲
陽だまりの滑走路
髪を掻き乱す風の音色
思い出せないあの日
覚えてさえいない夕暮れ
微かに漂う暖かい幻
沈みゆく朱の行方
地平 ....