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まだ自転車に乗れなかったころ
ともだちの自転車を借り
田舎の緩い坂道をおそるおそる降りながら
何度も練習していた
不思議なことにあるときすっと自転車が自分のものになる
そんな瞬間を体験し ....
尾崎豊の歌詞のなかにあったことば
何にしたがい何を愛するのかかんがえていた
評論家や傍観者ではない自分
ちいさくてもほんとうの塊を掬う事
こころの網の目をとぎすませて
....
最初は無骨で地味で
冴えない靴だと思った
わずかに白い糸の縫製が丁寧であること
靴紐の穴が登山靴風に六角の鋲が打ってあってしっかりした外観なのと
黒地に白いソールのアクセントのバランスがよ ....
ジョンレノンが歌った
目を閉じれば生きるのはたやすい
開いても見えるのは誤解ばかり
それでもいいと思うのだ
何も知らなくていい
観念ばかりが先走りするよりは
いま見えるもの ....
薄紫色の大気はひんやりと冴え渡ってそこにあった
南天の赤がこじんまりと眼の端に映るそんな朝だ
生きることはそうわるくもないさときどき意味のとり方を間違えるだけなんだ
そうみんな生のかけらを交 ....
0次元
面積を持たない点は哀しくて
あられのようにパラパラと降りそそぐだろう
なんのうえに
1次元
線虫となった哀しみはのたうちまわって
それでも面積を持てない
2次元
....
僕たちはなんのためにボブ ディランを
きいてきたのだろう
少なくともこのユダヤ人の歌は
娯楽ではない
でもトークブルースとしては
とても素敵だ
NHKで放映されたドノバンやジョ ....
女は最後は開き直るいきものであること
不細工さや子供はときに油断をさそうこと
詐欺師は必ずしも独り身の美人とは限らない
子供はときに同情という囮に使われる
詐欺は慇懃無礼の最上 ....
子供はめんどくさい
紙おむつも高いし生活費がかさむ
でも先生なのだな
問いかけることを忘れて
処世に汲々としているぼくたちを
ときどき修正してくれる
大切な生き物だ
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