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私はすでにいない 生まれる 前から
アフリカ黒檀製万年筆のミトコンドリアは
蜻蛉の櫓で漕いで行く。透けた羽の内部は
暗く光る言葉を発している
それは
すべてを聴く耳に ....
約束された
明日は無い
とはいえ今を
月の光る静けさだ。
わかっています、と幾度
こたえたであろうか
あの時
空から照らす透けた光にうつむいてさ
遠く遠い声であ ....
ほしぼしのきらめくそらへ
もくとうをささげる
初めての花
(ああねぇ)。
忘れないいつまでも
行雲は、咲いていた
わたしの面影にさす光
(左様なら、また明日、(拝礼))。 ....