すべてのおすすめ
いのちを挽いている
音がする
林檎を剥いたら
もういちど飛べるかもしれない

鳥は
鳥という記号に
耐えているわけではない
人は
人という記号に
耐え続け
そのため
もうながい ....
呼吸を阻害されて、コンビニで売られている愛を、残らずレンジでチンして放課後食べる。季節が人工的に作られたものだってことぐらい、街路樹を見ればわかる。吹き抜ける風はいつだって戦争の味がする。かわいいもの .... 明滅がせわしなくてうつくしい

渡されたまま 騙されたふりをして
わたしたち
殺された草を食む
なんという動揺のあとの
なんという静寂

 〈たくさん毒を食べるから
  たくさん薬が ....
東京にもう雨は降らないらしい

眠らずとも
目覚めなくともよくなるまで
幾世紀を費やし
浪費するのは何も砂ばかりではない

やさしい飲みもの
歴史をごみ箱にいくら捨てても
まるで甲斐 ....
葉が
笑うように
波うつ

五線紙のうえに
窮屈そうに
散らばる
音符と休符

人は
歌うことを
ためらっている

それでも
陽は
けなげに昇りつづけ

詩の一行が
 ....
コップのなかに嫉妬が黴のように胚胎する
繰り返し繰り返された僕のなかの苦しみが熱い
折り込まれた唇が放火する
どんな夏も愛さなかった水が沸騰する

土手の夕凪に
あの影は やはり現れない
 ....
汗に濡れたシャツをはだぬぎ
わたしは暗闇のなかを
帰るふりをして 逃げたのだ
七月の 台風の 雨のなかを
精一杯生きようとして 逃げたのだ
咎められることは何もない
そのほかのことは知らな ....
Lucyさんの伊藤 大樹さんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
滑車- 伊藤 大 ...自由詩418-4-19
やぶいた夢- 伊藤 大 ...自由詩216-6-24
窒息する- 伊藤 大 ...自由詩116-5-29
新しい雨- 伊藤 大 ...自由詩1016-4-3
わたしが誕まれた日- 伊藤 大 ...自由詩415-7-11
水面- 伊藤 大 ...自由詩215-6-30
- 伊藤 大 ...自由詩815-5-1

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する