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(即興1)
一編の詩を絞り出して一杯のオレンジジュースを飲み
コートを羽織って散歩に出ると
何故か月はいつでも山の端ぎりぎりのところに飾ってあった
研ぎすまされて
あまりに細く
落 ....
夜は時々恐怖が充ちた
般若あるいは快楽殺人者の白い仮面が小さな窓に浮かんだ
どこかの月が妖しく照らした
夜は時々味方になった
メランコリーと夢幻と孤独に溺死するための空気を含んだ
犬の遠 ....
太陽に向って歩く
それが太陽だからだ
あなたは神?
私はにんげん
これを夕暮れと呼ぶらしい
この角度、この浅い、浅ましい…角度
そのようにして入っていって
やがて剥がしていくつもりなのだ ....
一つ去って
二つ去って
三つ去って
それでもまだ何か残るというなら
彼が持っていてほしい
わたしはひとりで空になって
白い大地を這う無限の生き様をながめていた
泣いている
どこ ....
パセリは苦い
人生のようだ
と、いってみたものの
本当は特に苦いとも思わない
パセリはマリネに入れても美味しい
私が語りえないもの、それは死
死は語る、とこまでも深く
けれどもそれ自 ....