空気
俺はきみに欲情したから
空気
きみは泣いたね
俺はALTA前で空気中なにもないところを抱き締めるよ
そしたらだれか
誰かとてもやさしい人が涙Vロートをさして天をみあげるから
あまぐ ....
(ここでは宇宙をスプと言います)
最前列右の左のスプを見た見たもの全て衛星で死亡
(ここでは宇宙をンと言います)
ンの声がロケット破壊しつくしてβ・γ線上の{ルビAir=アリア}
....
ある麗らかな朝、一行の詩が書物から立ち上がってはるかな水平線をめざして言葉の海を泳ぎだしたまま行方不明になった。さっそく捜索隊が組織され船出することになった--------。
どうも気がすす ....
五年前に自殺サイトの掲示板やチャットルームばかり見ていたぼくは
ぼくの瞳がそれを僕の世界にうつしたように
いまわたしは空気ばかりみつめる。
「PARTY」
真夏のALTA ....
わたし 3年前にメル友募集を したんです
その時 メールくれた人が居て
わたし 東京 その人 九州
ありがちな話なのに 笑えないのは 自分のことだから
目を閉じてごらん みるみる季節が変わりま ....
通りすがりの人に頭を殴られたときに
どこかでしあわせになったあたしが
鼻血を流し、ぐらんぐらんの脳みそで
汚れる制服とアスファルトを
きれいに混ぜた
人を殺してばかりのきみの
本当は殺 ....
あじさいの花の名前を教えてもらい
それから漢字では紫陽花と書くのだとまるでせかいに沈黙があってはいけないのだ、というようにきみはぼくの手を引いて喋り続けるから、
印旛沼サイ ....
ここ何日か太陽光線により熱が体にこもってしまう
やっぱりこの夏の日差しというのは特殊で
例えば正義超人が本来持っていたような悪の観念と化学反応を起こし
恋をさせようとしたり
事件を起こ ....
都議選の宣伝車が姦しく徘徊している。「お
願い」であるのなら人に迷惑をかけてもいい
らしい。名前の連呼。連呼。夜に働く人たち
の票は必要とされていない。連呼される名は
誰に名付けられたもの ....
銀の柄を握って
車輪を回していました
沢山の貝が車輪の下から生まれてきたので
焼いて食べたり
髪に飾ったりしたのです
髪は細かく編んで
魚を獲るのにつかいました
魚のヒレはいつま ....
紫外線浴びまくって躁?ようっ!つってトカレフでパンっ!ってな抗争状態だってNo 賞ぜんぶちょうだいや
どこまでも広がる海のスレイブ これはすべて塩分?きみがこれまで流したなみだの分 迎えに行くよ
....
ぼくがテッテ的にわかっていない
それがともだちを苦しめ
或いはそれが友達をそらにとばせることもあるという
西武新宿線の座席であしを高く組みながらぼくはスケジュール帳をながめて海に行きたいとい ....
中野の図書館のプラネタリウムで
部屋が真っ暗になって
お星が一度にたくさんあらわれた時には
吸い込まれて泣けた
銀河は悲しいから
それで知らない隣の人と手をつないだ
洗濯槽 ....
日曜日に夕日があたるので
さらに 奥まで入り込みますと
サヴォイの 看板が
悟ったように私は
このままの 状態で
さらに 奥へと進みました
壮健な 壮健な ....
自転車のペダル踏み、学校を出てすぐに
いつもの、知らないおじさんに携帯で写真を撮られる
足下には、夕焼けが落ちてきて
ああ
影がもしもこのままなくなれば
世界は終わるのではないかと
思いな ....
昨日までは夢だと言う
あなたは夏に向けて静かに融解していく
水をたっぷりと含んだ世界で
それはとても自然なことのように
梅雨の中にいる
紫陽花が咲いた
午後にゆっくりと傾斜 ....
コマドリたちが騒がしいよ
外はすっかり晴れた
夕べの雨
あれ、嘘だったんだ
緑なんかつるっとしてて
ビニールや何かみたい
走ってくる赤い点は君
氷をほっぺたにくっ付けて
びっく ....
黒砂糖をつかむきみの手で
いきのねがとまるゆめをみた
きみとは一生せっくすなどできず
それでもしぬほどおんなじになりたいせいで
あたしはどんどんきみになり
なぜ、あたしの話がふしぎな ....
帰り道は
ひとつの
冷たい時代でした
足音ひとつのアスファルトを、両側から
音も無く包んでいた夏野菜の畑
あ、それならば、と
或る母の或るひとつの手に
直 ....
たったひとつの日没で
子供の左の手の中の
逆さの野の草の束からすんなりと
午後の初夏は落ちてしまい
子供の左の手は
無数の落胆のうちのひとつとして
野の草の束を、用水路 ....
つぶやきみたいなものです。去年も書きましたが、また変わってきたかも。
○私にとっての詩
私にとって詩は、言葉では表しにくい、なにかを感じられるもの。
読んだとたんに、さーっと風だか時間だ ....
太陽とは太陽系のなかでもっとも内包する矛盾が大きい存在だ
くだらない分別
分かる、理解する ということのくだらなさ
そして逃す
逃し続ける
分からなものを逃し続ける
つまり不幸だから分 ....
「寒い」
と君は呟く
君に街外れで告白したのは
怖かったから
君はそんなふうに
すぐ
逃げるから
「寒い」
と君は呟く
僕はその頃
埠頭で潮風の匂いを嗅いでいた
....
椅子を引いたとき
床と
椅子の足
どっちが鳴ったか知らないよね
坂道をのぼるとき
ちょうど追い風だったけど
僕のためにじゃないよね
遅くまで空が明るくて
不思議な色で
急に暗 ....
帰る場所のない人こそ一点に留まる
寂しさを解体して
目を瞑る
うつむかない
前を見ない
定まらないこれは
警鐘なのかもしれない
孤独とは
つながらないことではなく
むしろつな ....
何か掴まなければ と
恐れなくてもよいのだ
いつでも繋げるように
私の両手は空いている
嘗て星々に触れたとき
驚きながらも微笑んだ
一秒よりもはやく
私たちは老いてゆくから
....
冷蔵庫が空と意味の境目を走る
洗濯機は今日も何かを言いそびれている
昔、電子レンジで猫を乾かそうとした人の話を
聞いたことがある
まさか自分がその当事者になろうとは
炊飯器が黙祷を始めた ....
あまりにも長い一日だったな
そう あまりにも長い
頭の中で 声と声が話し合う
俺は二重人格なのだ
ひとりの俺は勇猛果敢で
もうひとりの俺はあまりにもなさけない
あまりにも長い午後だな
そ ....
知っている
野生の生き物たちが
自らの意思で立ち上がれなければ
どうなってしまうのかを
ふるえる膝を押さえながら
重たい身体を支えようとするとき
昔見た象の瞳を思い出した
陸上で ....
ネジ巻く、ねこの
足で
びっこひきながらつくる、
足跡は君に
ひとつ残らず
食べられ
慣れ、
パステルカラー、死んじゃえ
と
つぶやきながら
背中の巻き毛も、
くるる ....
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