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何度目かの冬に
シリウスが描かれた
星たちはどれも
夜空の冷たい汗
三日月に触れる風光が
黄金色の鞘を象って
空をまっすぐに横切っている
羊たちのレム睡眠は
雨露といっしょに
裾野で ....
夕焼けは葡萄酒
そしてウミネコたちは翼を広げる
水平線、
海と太陽が
昼と夜を描き分けるその場所で
羽ばたきは燃える
わたしの視力が
永遠に追いつけないその場所で
世界の一部始 ....
昨夜は、本を抱えたまま眠る人だった
活字は描いた
夢の中へ浸水するやいなや
なめらかな黒髪の毛先を
屈強な体躯の背中を
雨露でできた葉むらの中の
縦笛のようなフクロウの響き
カミナリ ....