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見上げれば桜花の天蓋
わたしは樹の下の死骸
たたかいに敗れねむる
幾千の同胞と共に
春の梢に再会を誓い
散っていったものたち
空の眼窩が見つめる先に
真白き桜花の天蓋がある
ほらほらこれが僕の心臓
腥い漿液にまみれて
コッチコッチと時を刻む銀時計
この貧相な胸からとりだされて、
陸に上がった魚みたいに
苦しそうに秒針を回しているだろう?
....
宣井龍人さんの高原漣さんおすすめリスト
(2)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
花かんむり
-
高原漣
自由詩
1*
15-7-25
天使の限界
-
高原漣
自由詩
1*
12-6-18
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