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愛という名の怪物は
過去の意識
もしくは現在の思考回路
その他諸々を食い潰し
私の脳内に
爪痕の如く働きかける
記憶が曖昧な私は
夢と現実の区別すらできず
相違なる言葉のいずれをも ....
産まれた空は青く
可愛い赤ん坊
浮遊していた
ピンクの風船
やわらかくて
ドロッとした幸せ
飲み込んだまま
朝は浅く飛び越える
自由の波が押し寄せる
白壁 ....
鏡に映る景色は
違う世界で笑っていた
追憶に溺れては
『あの頃』が冷えた笑いを浮かべた
毎日這いつくばった恐怖が
脳のしわをナイフで刻みつける
深すぎた
震えている
う ....
アオ色に吐く息
振動する空気
夜に暮れる心には
何も存在しない
沈黙を貫く耳鳴りに
周囲の反応をうかがっては
孤独を憂越感で溺れさせようと
もがく私に
クレパスで書きなぐった自由は程遠 ....
干からびたトカゲが転がっていた
人の目は流れ往く
移り行く日々の慌ただしさに
呼ばれる姿もくすんでいった
やがて生々しい悲鳴だけ
コンクリイトに染み込んだ
いつまで生きていた
....
この世界には悲しみと喜びがあり
調和しては随分と長い生命を引きずり歩く
それなのに真実はいつも
地面にかすかに揺れていた
抜け落ちた心に行き場所は無く
無機質に針を動かすだけ
絶えず響 ....
夢だとか希望だとか
土に埋めてじっと眺めていた
切り貼りした栄光の断片を
胸に抱えて眠る
夜にはもういい加減飽きていた
鍵は開けてある
明日は朝が来るらしい
揺れた現実のリズムに合わ ....