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蜘蛛の巣を辿り成就する
乱れた鱗色
思いのまま泳ぐ
美しきライト
氷の万年筆が地 ....
月のあたり
大きな風が
愛撫する夜
点滅する滑走路は
俯き加減でも歌った
それが二人の
着陸を許した
火に焼けた可憐は
明け暮れのごと
肌を透かせゆらめき
....
積み木のような背骨が
薄宵に連れ立ち
赤剥けた涙腺を
産毛を
風の巷に洗っている
空洞は無力を湛え
石の沈みへ身を委ねる
きみの海底
その燦光に滲む街
体温を貫けて伝わる
....