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週末仕事で新潟へ行く
風の噂で耳にした話
久々に聞いた貴方の名前
ずっと消せずに残していた
メールアドレスに期待を込めて
無茶なことお願いしてみたんだ
「高崎駅でずっと待ってる
....
なぜ命を賭して戦場に赴く
ジャーナリストや写真家が存在するのか
彼等は知っているのだ
戦争でまず殺されるのは女や子供たちではなく
もちろん兵士ではなく真実だと云うことに
それを知るた ....
僕らは ひとりじゃいられないから
引かれ合って
手を取り合って 近づいて
抱きしめ合って 求めて
もっともっと
互いの境界線さえ越えて
ひとつになって
融け合って
ぐちゃぐちゃにな ....
蝉時雨が聞こえない夏
外を出歩いていないから
なのだろうかそれとも
夏の暑さは茹だるよう
確実に季節は巡る
けれど蝉の声に存在感がない
これは何だ
聞こえているのに感じて ....
120811
マグロが好きだったが
いつもカジキマグロで誤魔化されていたようだ
たから本当はマグロが好きなのか
カジキマグロが好きなのか分か ....
僕達は小さな距離のなかでひしめき合っていて
森の木のみえない生き物なのだ
下ばえのひんやりとした塊の世界で緩慢に
じぶんにつまずいてゆく愚か者なのだ
僕たちの祖先は宇宙の果てから流れ着 ....
成長した一つの細胞が
小さな二つの細胞に
分裂した
別れたあとには
なにも残っていない
細胞の
一つの影が
二つとなって
1+1=2
と表せる
見慣れた景色となる
小 ....
ひんやりと
乙に澄ました器に
シャキシャキと
君が
降り積もる
すでに膝小僧が
溶けかけていた
僕は
やんちゃな眼差しで
それを見守る
じんわりと
熱を帯びた午後に
....
刈り入れ後の田圃
夕暮れ時に老婆一人
誰かを呼んでいる。
腰は幾分曲り膝に手を当てて
前を向き誰かを呼んでいる
視線の先には白い犬が一匹
老婆に向かって息せき切って走っている
懸命に走っ ....
誰かの森の中に寝転んで
陽だまりを浴びて
ただひたすら
夢だけを見ていた
こんなに晴れた日に
目を閉じているのは勿体ないと
この星のささやきが
聞こえた気がした
そろそろ
現 ....
ヒッグス粒子の
その存在を
つかまえようと研究しているひとがいる
証拠とアリバイを突き合わせてゆく
その仮説は
書きはじめられたミステリー小説のようだ
動機なき殺人 ....
抱えきれない秘密を携えて歩く
頬をなでてゆく風さえ感知できずに
あの夕焼けは何だろう
燃え落ちていく太陽が近くて
僕は崩れ落ちそうだ
愛することと憎むこと
表裏一体だなんて陳腐だっ ....
南国にも雪はふるのだろうかと
君が言う
南国では溶けて雨になるわと
私は答える
南国で雪がふれば、みんな喜ぶのにと
君が言う
みんなって誰のことと
私は問う
南国にも病 ....
涼しい水に
足を浸して
スイカを食べる
焼き鳥を頬張る
麦茶を飲んで
麦藁帽子で
お散歩をする
魚が泳いでいる
夜になったら
お星様を見て
寒いから
車の中に入った
....
先に
想いが渡る
次に
鼓動が渡る
最後に
身体と車輪が
ついていく
川面は
曇り空の下で
もっそりと
黙りこくったまま
10両編成の
小癪なリズムに
渡られ ....
少年はカブトムシをつかまえた
兄が教えてくれた秘密の場所だった
早く少女に見せたくて走った
その頃、少女は黙祷をしていた
自分の汗が少し臭いと思った
生活というものは量であると
感じ始 ....
あした咲く朝顔は
雨の軒下でこうもり傘みたいに
とじています
あしたも雨なのかな
朝顔って、おかしな{ルビ花=ひと}だね
傘をもって
生まれてくるなんて
いちど咲いたら
もう、とじ ....
2011年07月31日
{画像=120708053508.jpg}
ずいぶん昔に観光旅行で訪れたことがあり、晴れていてコバルト色の湖面が美し ....
赤いサンダルと
傷だらけの膝小僧
くくく っと
笑いをこらえた君の影が
僕の靴をはらりとかわした
日曜日の太陽は
すぐに傾いてしまうから
それぞれの
背中に淋しさを背負ったまま ....
2011年08月04日
{画像=120706194857.jpg}
そのように昔から決められている。だからそれに異を唱え ....
ちょうどそばにいたネコを引き寄せた
ひっかかれて少し泣いた
ネコの体に顔をうずめて匂いを嗅ぐ
ねこくさい
ネコは諦めたように
うにゃうにゃ言ったので
遠慮なく会社の愚痴 ....
雨の糸
紡いで布を織る
星の子
風邪を引かぬように
七夕
願い事を書いた短冊
白紙の未来
ペン先がじっとみつめている
願い事
人の数だけあるのだろうけど
根っこのと ....
虹の画家の回顧展を見に行った
虹のグラデーションで染め上がられた
フォルムの絵ばかりが流布していて
そんな絵しか描いていない
と思っていたから
異形のフォルムを纏った
怪物のような ....
夏の盛りの
透明な記憶の破片
縁側のよしずの陰の
幼すぎた沈黙
君のちっちゃい手が
大人びた仕草で
泡立つコップを
気まずさの真ん中に
ふたつ置いた
言葉の結び目が
....
たずねてくれた
優しいひとに
わたし打ち明けられなかった
淋しいんです
おなか空いてます
泣きたいんです
理由わかんないけど
部屋まで毎週来てくれる
とってもあたたかなひとに
....
みんなこの瞬間を最期に死んでしまえばいいと思った
すごく楽しかった夏祭りの帰り
澄んだ青空には死神が棲んでること
わたしだけが知ってた
からん、からんと木造りの下駄は笑い続ける
....
月面に地球がのぼるのを見たことがあるかい
虹彩異色症の奥菜惠ちゃん デビッドボウイ
片目が金目でもう片方が銀目の猫
ちょっとだけちがうものが無数に存在するが
有限個ならば統計学 ....
身体の中に
雨が降る
雨は水になる
集めると
水になる
川の字になって寝る
真ん中は
いつも私だった
結婚し、子どもが産まれ
いつしか右端で
身体を少し曲げなが ....
建築現場の鉄骨が
空の重さに耐えている
(昼下がり)
子供たちがホースの水で虹をつくる
二階のベランダから身をのりだす猫
視線の先には鳥が羽をやすめている
建築現場では低いうな ....
そして
はじめて
生理になった
あさもひるもよるも
血がとまらない
15さい・・・・・
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