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消費社会、大量消費社会
消耗、消滅、穀潰し
受け取るだけで
貪るだけで
自分から何もお返ししない

それが嫌で
生産的になりたい、と思った
実際のところは単に
排出
し ....
他人は全員他人なのに
世界の総人口-1人の他人がいて
それでも僕は自分だった
寂しい
他人になってしまいたい

でもきっと
そう感じるのは僕だけではないはずで
それが少し悲しいけれ ....
細い硝子の格子
どこを指でなぞっても
正しい

正しい

僕たちはなんて正しいのだろうか
他人の正しさを理解してから
正しさは湧き上がるように満ちた
素晴らしいじゃないか
 ....
どこかから怒鳴り声が聞こえる
悲鳴でないだけ良いのかもしれない



灰色の恐怖 圧迫感
その あまりに巨大で
要塞のような塊は
視界から見切れてしまう
圧倒的な質量の、壁
 ....
電車の中
向かい側に座る誰か
死んだ時の顔を練習しているのか
ぐったりとしていた
でも画面を見ている間だけは
生きた人間の姿に戻って
ブルーライトに照らされた青い顔は
夜の開演五 ....
遠い砂漠から汽笛が聞こえる
旅人は足跡を創造する
風が砂と 錆びた金属の骨を運び
空気の帯びる熱の温度が上がる

一歩踏み出すと砂が落ちてくる
目の前にある白い黄金の丘
その向こ ....
朝焼けの虹と青の淵
教会の十字架の左斜め上

月が泣いていた
涙を流していた

昨晩遅く
見たときは
あんな魅力的で
悪戯っぽい微笑をたたえていたのに

いま月は目を閉じ ....
まだ三日月が出ている

朝日が昇る前の暁は
昨夜寝る前より暗い気がした

冷たい風が吹くと
私たちは身を縮めて祈る

朝靄が街をぼかす
雲がべったりしている
今朝を描いた画 ....
眠れないのかい?
珍しいじゃないか
深い暗い穴の中へ落ちる事は
意識すれば急に怖くなる

起きていたいのかい?
珍しいね
もちろん僕は付き合うさ
君が安心して
無意識の世界へ ....
綺麗なものが好き
だって美しいから
怖いものが気になる
だって魅力的だから
謎なぞが好き
だって解けないから
音楽が好き
だって楽しいから

昨夜が雨で少し涼しい
夏の朝が ....
淡い空の底に沈んだ
クリーム色の海面が
純白の部屋の窓から見える
青い砂漠の向こう
嘆きの川の向こう
黒い砂浜に建つ
新月の真下の白い監獄
壊れた僕の白い墓
朽ちない立方体の匣の中
 ....
月が半分、見当たらないの
誰が消したの?
君が取ったの?
純粋にまんまるに
君の事、想ってた
なんでそんな事言うの?
なんで裏側を見せてくれないの?
私じゃ、ダメなの?
お願い ....
どうしようもない気持ちだけを抱え
90円を握り締め
僕は今、電話ボックスに
電話をかけた事のある人なんて
僕にはいないけど
今時誰も使わない電話ボックス
重いドアを開け
暑苦しい ....
非常口の緑の看板
たとえ火事になろうと
地震が起きようと
この歪んだ世界からは逃げられない
非常口なんて無い
あるのはただ
幻想のEXIT
私と
君と
あの子との
三つの管弦の関係は
軋るけど甘い泥沼
世界の終わり、地響きのような
敵意丸出し、唸り声のような
鋸が生む、摩擦音のような
低い低い低い音楽
暗い暗 ....
私、私
僕、僕

僕がどんな一人称を使っても
私の勝手でしょ?
でも一人称が変わるだけで
私は
僕になって
僕が
私になるの
自分を偽り
他人を偽り
世界はこうだとか
 ....
解剖してみよう
お前は何だ?どんなだ?一体誰だ?

自惚れるなよ
お前はお前の全てを知らないどころか
お前は我々に作られた
自分が自分を作るとでも
お前は思っているのか?
お前は、 ....
覚えてるかい?
いや、そんな筈がないか
僕と君とは他人同士
何の接点も無く
いわば二つの点
そこに直線が引かれることは無い
惹かれることはあっても

覚えてるかい?
覚え ....
黄昏のような明け方、夜の今際
悲しみに暮れる夕焼けの如き早朝は
空の青と昇る陽の赤が
混ざり合い織り成す紫
また明日、と言って君に背を向けた
その明日が今日だ
染まる雲の柔らか ....
夜の黒が
何時だって怖かった
だけど僕は知っている
夜空に浮かぶ月を

三日月は美しい
それはもうすぐ消えてしまうから
だから美しい
だから耐えられる

でも新月の夜は無理 ....
カップを天に掲げて
ブラックを注文
濁った夜空に
入れるミルクなんてない
苦くて苦くて
どこまでも黒かった
「この世界から目を背けるな」
と言わんばかりに
今夜は目が冴える
 ....
切れかけの電灯

霧が靄となり街を融かして呑み込む光景

真っ直ぐだと思って
実は傾いている電柱
世界が傾いて見える

あの三日月は何故嗤う

階のボタンを押さないと
エ ....
世界の始まりは夜の闇
夜の黒は
星と月によって和らいだ黒
それが下にいくにつれて濃い黒となり
目を閉じたような漆黒になる
その黒は途切れることなく海に続き
再び色が薄くなり
紺色 ....
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