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     死にたいと
     ほんとうは生きたいがために
     ひしひしと迫る死期に怯え
     死にたいと
     そればかりを
     口にするあなたを
 ....
      あなたとわたしは一膳の箸でした
      年を経た槐の木から
      それはそれは丁寧につくられて
      生まれたのでしたね
      ある朝 ....
      あなたにあげる
      おおいぬふぐりのあおい花
      うぐいすのなきごえ
      おひさまのあまい香り
      はるの日のはじまりを
 ....
     からっ風に吹かれ
     あなたはひとり
     どこへ往く
     寒かろう
     たったひとりでは
     あなたの暖となり
     ともに往き ....
      あなたが浸る湯船にうかぶ
      ひとつのゆずになりたいと
      からだの芯まで温めて
      すこやかなれと
      やすらかなれと
       ....
      草の香りのする夏の夜に
      汗ばむ背中に頬をつけ
      両腕をからめ眠りにおちる
      そんな不埒なことばかり
      冷たい布団のなかで
    ....
   


    ため息ついたってかわらない
    いまある現状は
    過去のわたしがつくったもの
    引き受けよう
    じぶんがつくったものならば
    ....
        流れ星をみつけては
        「る」とちいさく声にする
        さむさにふるえ
        さいごの一文字ばかり
        くりかえし、 ....
   大通りを一本奥へはいった
   ラーメン屋の先の三叉路の角っこに
   その八百屋はあるんだ
   狭い軒先に段ボールが並べられ
   曲がったキュウリや
   太さも大きさもまち ....
       夜更けに降った雨はあがった
       そらはどこまでも透き通り
       青く高くひかりに満ちる
       さぁ腕まくりして窓ふきをしよう
       透き通るほど ....
            気をつけたまえ
            背中を向けて
            眠るとき
            寝首をかくかも
            しれ ....
             きみに桃缶をささげよう
             からっぽの胃にそれは
             やさしくおさまるだろう
             あまい汁は熱 ....
             

             毛布の中で
             顔をうずめた 
             
             汗と熱のこもっ ....
           人のまばらな駅のホームで
           うなじが捉えた陽だまりは
           やさしいまでに背を撫でる
           電車がくるまでに ....
                拳のなかで
                石は砕けて粉と散る
                返す言葉はどこにもなくて
           ....
             ねむれぬ夜に枕抱き
             布団のなかで寝乱れる
             寝巻きの裳裾はだけては
             さむいさむい ....
HALさんの石田とわさんおすすめリスト(46)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
狭間をみつめ、いつまでも- 石田とわ自由詩5*13-1-8
一膳の箸- 石田とわ自由詩16*13-1-8
はるをつめこんで- 石田とわ自由詩11*13-1-7
からっ風がわらうとき- 石田とわ自由詩7*13-1-7
ひとつのゆず- 石田とわ自由詩11*13-1-5
汗ばむ背中と神さまの思惑- 石田とわ自由詩8*13-1-4
これから- 石田とわ自由詩7*13-1-4
るの想い- 石田とわ自由詩10*12-12-15
夏八百屋- 石田とわ自由詩12*12-12-9
背伸びして窓をふく- 石田とわ自由詩13*12-5-12
背中枕- 石田とわ自由詩11*12-4-26
桃缶と祈りの夜に- 石田とわ自由詩8*12-4-23
背骨と小犬- 石田とわ自由詩8*12-4-16
陽だまり- 石田とわ自由詩8*12-4-9
言葉と祈りと拳のなかで- 石田とわ自由詩12*12-2-25
ひとり寝慕情- 石田とわ自由詩7*12-1-23

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