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部屋のなかの折れた櫛を
覗き込む鴉
鉄格子 窓
鉄格子 窓


鏡を照らす鏡
夜を囲む夜
目が痛む 息を吐く
雪が止む


夜に切る爪
赤い中指
罪人の樹の ....
夜の白い柱
湯と水の境い目
置いてゆく
おまえだけを 置いてゆく


溶岩の鳥 溶岩の鳥
魚の口の渦から
ひかり放たれ
見える径の向こう


複数の地下の部屋に ....
けしてかつてのものではなく
これからのこれからの願いが灯り
指の仮面を着けては外し
まぶしさにまぶしさに涙する


紙の鳥が歩む
雪と葉と楽譜
木陰で歌う誰か
曇 ....
こむずかしいことを言う奴は殺す
わからないことを言う奴から殺す
真夜中にひとり 径を歩いているだけなのに
それを咎めるような奴は殺す


崖の途中にぶら下がる屍体
月と陽 ....
夜 窓に至る暗がりに
幾つかの鉄柱が立っていて
ここからは月の檻です
と言う


長い長い髪の毛が四本
自分が髪の毛だと知らぬまま
夜に絡み
そよいでいた


 ....
左目の鴉は月に帰り
右目の鴉は海を埋める
冬 青 銀 冬 青 銀
径のかけらが 径に散らばる


服は水に濡れ 黒くなってゆく
黒くなってゆく黒くなってゆく
臓物が背か ....
車輪 歯ぎしり
笑い すぎる曇
橙色に触れる指
午後の星のはじまり


水の蜂 あがき
音の失いきらめき
泡の浪 痛み
報われない 複眼


夜に鳴る紙
さざ ....
意味を為さない言葉の灯が
夜の行方を照らしている
歯並びの悪いひとりの捕食者
誰もいない街を割る白い瀧


涙の側を飛ぶものが
光を手のひらに受けている
もう発つものも ....
花のなかの蜘蛛が
雨を見ている
花を踏んでも 花は花のまま
垂直や そうでない水を受け入れている


自制の効かぬ音
道の途中の日時計
色褪せた鍵
水たまりの頬

 ....
HALさんの木立 悟さんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冬とまばたき- 木立 悟自由詩220-1-10
ノート(56Y.12・13)- 木立 悟自由詩119-12-13
むすび_はばたき- 木立 悟自由詩119-12-13
ノート(56Y.11・26)- 木立 悟自由詩519-12-13
径と銀河- 木立 悟自由詩519-11-7
わかれ_わかれ- 木立 悟自由詩319-10-22
飛べぬもの_視るもの- 木立 悟自由詩319-9-28
ひとつ_走夜- 木立 悟自由詩318-8-13
夜と白_Ⅴ- 木立 悟自由詩512-12-12

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