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キリストの誕生日は十二月二十五日
ではないらしい
二十五日はあくまでキリストの誕生を祝う為の日で
誕生日ではないらしい
あくまで誕生日を祝う為の日
降誕祭と言うらしい
知らなかったな
....
小學校に上がるか上がらない頃でした
ある日の黄昏時
お須賀ばあちゃんは便所で倒れてしまいました
凄い音がしたので
孫の私が見に行くと
お須賀ばあちゃんは横倒しになっていて
小刻みに体が震え ....
自室のドアノブに炬燵の電気コードを縛り付けていた
そのコードを自分の首に巻き付けて全体重をかけていた
第一の発見者は彼の祖母であったらしい
祖母は一階の居間で炬燵に入りながらテレビを見ていた ....
雨がアパートの一室の屋根を叩く
時刻は午前零時を回っても
眠れなかった
天井からぶら下がってる電球は裸
彼女の想いは天井を突き抜けて空を飛んでいる
飛んでいると言うよりは
雨のなか ....
天気予報の外れた日は
良くてもわるくても
一度は恨めしげに
空を仰ぎ見てしまう
人の都合と心の空模様は
予測が付かない
時には
期待していた雨を裏切られたり
晴れた空に
胸の ....
五番街に家が欲しくなった
だけど
この国の五番街が何処にあるかを
私は知らない
五番街に棲みたくなった
ボロいアパートでもかまわない
愛しい人と二人だけで棲みたくなった
五番街へ ....
彼はアナログの世界に産まれた
自我に目覚めて初めて眠りから冷めた朝のこと
家のなかはがらんとして静まりかえっていた
人は誰もいなくて 気配さえ感じられなかった
まだ幼い彼は泣き出した
....
牛と豚の合挽き肉に玉葱の微塵切り
塩とブラックペッパーを適量 それにナツメックも適量
トマトケチャップと鶏卵を加えパン粉を入れる
それらの食材を手で混ぜて捏ねる
そのなかにどうやったら
....
餓鬼の頃
俺んちは貧乏で大家族だった
家はあばら家で年中すきま風が入ってきた
破れ障子とぼろぼろの木戸は閉めてもあまり意味がなかった
防犯の役目はしていなかった
もし夜中に何者かに襲われ ....
腕に時計したことがない
ダイナマイトの束、体に巻き付けたことがない
腕に時計をするなんて
それに等しいと思ってしまった
放課後の学校の屋上
飛んだことがない
放課後の黄昏は寂しすぎ ....
否応なく
孤独にならざる得ない暮らしのなかでも
悲しいのは
孤独に慣れてしまう事
そんな風に書かれた本を読んだ事がある
あれはたしか
孤独に暮らしていた
アパートの夜
完璧に幸 ....
ある朝
父親と母親にむかって
二十歳過ぎた上の娘が言ってきた
お父さんとお母さん
夜中にうるさいよ
うるさくて眠れないよ
気になって眠れないよ
年頃の娘がいるんだから
いい加減 ....
けして
ヨーイどん
からは始まらなかった
人生のコース
なのにどうして
競争しだすんだろうな
人間って生き物は
て言うか
何かと人と自分を比較して
差が開いていると
....
鎖に繋がれたオスの犬
どこからかあらわれたメスの犬
二匹は発情していた
日は山の向こう側に沈んで
家もその周辺も黄昏ていた
小学校の終わる頃だったか
中学校に入った頃だったか
....
知らない誰かが亡くなったから
道端の電柱に黒枠のお知らせが貼ってある
そんなの見るたびに
自分の生存をあらためて
認識するんだ
今日の朝食は何を食べたんだっけ
そんなの直ぐに思い出 ....
水に浮かぶから舟なのさ
砂に打ち上げられて
歳月に干からびてしまったら
死骸の類いになっちまうだろ
水に泳ぐから魚なのさ
網に引っかけられて
市場で売られたら
人の胃液で溶か ....
フィクションですから、誤解しないで下さい
彼はすでに仕事社会から引退していた
子供らは成長して親の手を離れ、家を出ていった
築三十年の家には老いた妻と二人だけの暮らしになっていた
彼 ....
若くて健康な女のこが
突然髪のスタイルを変えたり
化粧を厚くしたり
口紅を血のいろにするには
それなり訳があるんだと知ったのは
十八歳の時だった
ほのかな想いや憧れは抱いていたけれど
....
生まれた土地と育った歳月
は
人の命の岸辺に深く打ち込まれた杭
けして抜けない
もんだ
戸籍に記された
名前と生年月日
は
頭の中に印字されて
いつ聞かれても
書かされても
....
思いでの切れはし集めて並べたよ
ボロボロになった古い写真みたいに
今朝は青い空に白い雲が散らばっていて
実に清々しい気分なんだ
仕事中なんだけどさ
爽やかすぎて
仕事に身が入らない ....
断崖絶壁に追いつめられて
片方の足を踏み外した
寝床の中で右側の足を蹴ってしまった
それで夢だったと気が付いた
それはきっと誰でも見るに違いない
断崖絶壁から落ちる夢
フロイト ....
幸福の定義はない
と言うのが一般論でしょうか
人生と言う個人個人の歴史
その
一人一人の幸福のレベルゲージに
相違が生じるからでしょう
生まれた家
育った環境に違いがあるのですか ....
ある日
どんな気持ちの迷いか
それとも突発的な事故と解釈するべきか
お年頃の二人の娘に
お父さんは童貞だよ
と
言ってしまった
すると上の娘が何ら怯む事なく
私達二人共、小学校の時 ....
朝は一番に鶏が鳴いた
庭の隅の小屋のなかで
戦後十六年か七年の頃だったと思う
私は小学校に上がって間もなかったと思う
山間の辺鄙な場所は
食料品に恵まれていなかった
私は痩せこけて ....
人生楽しいですか
毎日美味しいもの食べてますか
毎日美味しいものばかり食べていたら
その内美味しいものが
何なのかわからなくなってしまいませんか
だからと言って
肥えてしまった ....
家の裏手にはひっそりと出口があって
表にはそれなりの玄関と門扉がある
同じ屋根の下に
息してるから家族なのかな
乗用車はたいがい五人乗り
運転席が父親で助手席が母親
そして、後部座 ....
夜ふけに眠れなくて
理由もないのに
涙が流れ出してしまう事がある
それもこれも
人間だからさ
理由なんてなくても
泣いてしまうんだよ
もしかしたら
長く生きてきたから
涙腺を ....
もうこれ以上人間を続けていたくない
そんな気持ちになった事はありませんか?
あなたも人なら
一度や二度はあったでしょう
そんなのいっぺんもなかった
と
おっしゃるなら
私はあ ....
愛情
漢字を逆さにしたら
情愛
私には
はっきり言ってよくわからない
性欲とか
性愛とかは
体からわいてくるから実感してるけどさ
愛情
なんて見えないし
触れないし
....
100%の幸福なんて有るわけないよ
100%の不幸ならあるかも知れないけれど
自分の幸福のパーセンテージを伸ばしたくて
誰かの幸福を削ぎ落としてしまう人
いるんだよな
躊躇いもなく
....
HALさんのこたきひろしさんおすすめリスト
(105)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
年に一度のキリストの降誕祭には
-
こたきひ ...
自由詩
3
19-12-19
死のオムニバス
-
こたきひ ...
自由詩
6
19-12-15
雪の降らない街に大雪が降った
-
こたきひ ...
自由詩
1
19-12-14
童話と実話の歪み
-
こたきひ ...
自由詩
3
19-12-14
天気予報の外れた日は
-
こたきひ ...
自由詩
3
19-12-13
五番街へ
-
こたきひ ...
自由詩
4
19-12-12
脳内の積み木が崩れていく過程には
-
こたきひ ...
自由詩
6
19-12-8
化石のなかで眠る
-
こたきひ ...
自由詩
4
19-12-8
自分の存在がやたらうざいと思えても
-
こたきひ ...
自由詩
3
19-12-7
ナイナイ_尽くせない
-
こたきひ ...
自由詩
4
19-12-4
命が軋む
-
こたきひ ...
自由詩
3
19-12-3
こんなの詩じゃねぇよ
-
こたきひ ...
自由詩
5
19-11-27
生存の競争
-
こたきひ ...
自由詩
5
19-11-26
宿題はランドセルのなかに
-
こたきひ ...
自由詩
4
19-11-26
公平に分配されない
-
こたきひ ...
自由詩
4
19-11-24
水に浮かぶから舟なのさ
-
こたきひ ...
自由詩
3
19-11-24
不毛の海図
-
こたきひ ...
自由詩
2
19-11-17
恋情は火になって
-
こたきひ ...
自由詩
3
19-11-16
生まれた土地と育った歳月
-
こたきひ ...
自由詩
3
19-11-16
記憶のぼろ切れ
-
こたきひ ...
自由詩
7
19-11-9
夢の正体は解らない
-
こたきひ ...
自由詩
4
19-11-9
幸福の定義は!
-
こたきひ ...
自由詩
2
19-11-7
月の満ち欠けにまつわる物陰
-
こたきひ ...
自由詩
3
19-11-6
鶏だって
-
こたきひ ...
自由詩
6
19-11-3
人生楽しいですか
-
こたきひ ...
自由詩
4
19-11-3
家の族だから家族って
-
こたきひ ...
自由詩
4
19-11-2
夜ふけに眠れなくて
-
こたきひ ...
自由詩
4
19-11-2
もうこれ以上人間を続けていたくない
-
こたきひ ...
自由詩
2
19-11-2
愛してるとか愛されてるとか愛し合ってるとか、面倒臭く感じる時 ...
-
こたきひ ...
自由詩
7
19-11-1
100%の幸福なんて有るわけないよ
-
こたきひ ...
自由詩
3
19-10-29
1
2
3
4
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