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岬の灯台を思い出す

なんて寂しくて
綺麗な姿なんだろうか

ここら辺ぐらいから
眺めると
すっぽりと
体が灯台に隠れて
私は白いのっぽな灯台だ

私は心の灯りをボッと
あかあ ....
早起きしトコトコ山を登り
見晴らしの良い場所で
うんと息を吸うと
朝の新鮮な空気に
満たされたような気がして

ぼぉうと吐きだすと
昨日までの
凝り固まったしこりまで
山の空気に流さ ....
一つあれば十分なのだが
二つ三つあれば
何かあったときに
安心だから揃えてしまい

ただただ
綺麗に使わず
とって置いてあるだけなのだが

虚飾に満ちた
幸福感にじわっと
武者震 ....
昨夜わいわい
朝までざわざわ
朝の光が心軽やかにする

どこまでも行けそうだねと
笑い声がする

皆が帰り
皆が居なくなり

息づかいだけがそこに残り
そこに温もりがあったであろ ....
私は小学生の高学年頃
毎日日記をつけていた
それは思い出や覚え書きを残すためではなく
日記をつけ続けることに固執していたからである
そして書いていることは
何かの情景描写や感情表現では全くな ....
巨大な駅に降り
ぐるぐる同じところを何回もまわり
見上げれば
巨大なデパートが
たくさんそびえているわけだが
道路を渡りたくても信号機はなく
びゅんびゅん車が走っている

大きな歩道橋 ....
いつも私を見ているくらげは

どうしてそんなに嘘をついてばかりいるのかと

鈍く光る

私の中の嘘を全て吐き出してしまったら

なにが残るのだろうか

うすうす気づいてはいるのだけ ....
ぱらぱら降って
ころころ転がる
小さな白い粒々はあらあられ
掌すうっと冷たくて
口に傾け含んだら
なんだかお菓子のようで
甘くはないんだけれど
いつかの記憶がつまった氷菓子
淡くぼやけ ....
じゃりじゃり砂を噛む

骨と肉のあいだに砂がつまっている

心のすきまにも砂がつまっている

どうにかしなくちゃ

身体も心も重くなる

ソレダバ

耳を傾け片足トントントン
 ....
夜の通勤急行列車

ゆっくりだんだん蛇行しながら

「プシュー」と

最後に息を吐き出して一時停車

車掌さんのクネル声でどうやら信号待ち

皆も疲れて

「プシュー」と

 ....
まっくらな森の中で

凍りついた花を

少しずつ溶かす月の明かり

決して優しくもなく暖かくもないが

あなたのためならばと照らす

ハノサキユビサキ

ハナビラクチビル

 ....
じじさんの灰泥軽茶さんおすすめリスト(71)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
岬の灯台- 灰泥軽茶自由詩112-2-18
光の糸- 灰泥軽茶自由詩4*12-2-18
頬膨らませ- 灰泥軽茶自由詩6*12-2-16
息づかい- 灰泥軽茶自由詩7*12-2-15
日記を捨てる- 灰泥軽茶自由詩10*12-2-12
右も左もわからずに- 灰泥軽茶自由詩7*12-2-11
そんなくらげ- 灰泥軽茶自由詩8*12-2-10
あらあられ- 灰泥軽茶自由詩4*12-2-8
砂を噛む- 灰泥軽茶自由詩6*12-2-5
夜の通勤急行列車- 灰泥軽茶自由詩8*12-2-4
月のミゾレ- 灰泥軽茶自由詩4*12-2-1

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