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器の
壊し方を知っている
けれどもわたしは
外側にいない

器の
壊れ方をおぼえている
けれどもあなたは
内側にいない


 朝と呼ばれるものや
 愛と呼ばれるもの
 ....
ひなになれない
わたしは

せめてもの抵抗として
日々を生まれ続け
翼はとうに
ぼろぼろ


飛べたためしなど無い
それなのに頑として
語り継ぐことを
断ち切らない


 ....
泥を かわして
かわして また 泥

すきだとか きらいだとか
そんな難しいことは あとからになさい
もっと ずっと あとからになさい
余裕がでるまで 待ちなさい


 陽をあびて  ....
透き通る石が相手なら
わたしの瞳もまもられそうで、
こころゆくまで
あずけて
うるむ

そんな夜には
ゆびも優しくなれるから
ゆめをすなおに飲み干して
爪は爪のまま


 ....
雨粒を
ゆるすしかなかったことが熱だった
ほんの
一握り、の

うばわれるものも無く
渡ってもらうことで
どこか安らいでただ濡れていた
それしかなかった、
雨だれに
ほそく ....
わたしはまだ
運ばれてゆける


むずかしい物事を
ほかの名前で呼ぶよりも
ここが峠の途中なら、
そらにまぎれず
澄み渡りたい

あなたのそばには無い数を
おだやかに
 ....
 きみの名前をおぼえた日から
 ぼくはふたつを呼んでいる


やさしさは偽らないからね

溢れても
まみれても
ささやかなすべてを
見失わないように


 疑うことは
 ....
ざわめきを聴いていた

誰か、いいえ
それよりもっと
わかりやすいものたちと
孤独を分け合って
ざわめいていた
聴いていた


つばさを諦めることで
繰り返されてゆく、
 ....
石田 圭太さんの千波 一也さんおすすめリスト(8)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
呼ばれている- 千波 一 ...自由詩36*07-8-30
よごれもの- 千波 一 ...自由詩13*07-8-8
ぬかるむはる- 千波 一 ...自由詩25*07-3-26
水晶になる- 千波 一 ...自由詩20*07-3-1
千の槍が降る- 千波 一 ...自由詩11*07-3-1
真冬を知らない- 千波 一 ...自由詩14*07-2-27
代償- 千波 一 ...自由詩13*07-2-26
蒼から目醒める- 千波 一 ...自由詩16*07-2-26

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