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褪めた月で明日を占いながら
ひび割れたスピーカーの帰り道で独り
ラプソディーが夜の虹を創っている
午前5時ちょっと過ぎ
遠くでまだ怒鳴り声が聞こえて
今日は眠るのを諦めた
父が支度を済ませ
家を出るのを久々に見送る
「まだ寝てなかったのか」なのか「もう起きたのか」なのかは ....
轢死した秋の残骸
溶けた雪の下から
顔を覗かせ告げる無念だ
何処へも行く当てのない私を
重ねるのは余りに不躾だとカラスは
鼻で笑いながら茜の方へ飛んでみせた
どうしたって勘繰ってし ....
それは突発的で
我に返っては後悔する
何時ものそれと同じように
私は私の髪を切った
鏡を合わせて見た後ろ髪は
それはそれはたいそう不細工で
「恥ずかしくて外 歩けないな」が満ち ....
いくら待ってもその時は来ない
どこまで歩いても空は終わらない
誰も迎えに来ない疑似逃避行
回復を図って腰を下ろすが
いくら待ってもその時は来ない
道すがら拾った意志だった ....
大切にしてきた
ぬいぐるみの腕がとれていた
20年来の友の腕が
床の上で冷たくなっていた
押し入れから
小学校の頃使っていた裁縫セットを掘り起こして
普段しない縫合を試みる
....
こんなにも焦がれた
秋の黄や茜や擦れた緑は
「それらに不必要な色なんだ」と
中学の頃 化学の教師が親切そうな顔で言っていたのを何故だか思い出していた
あんなにも愛でていた色は
命の光彩で ....
車椅子を押す老人
毛布に包まれ
それに乗る老婆
誰の目にもとまらず
過ぎて行く人 人 人
悪いのではない
ただ寂しさだけが駆け巡ったんだ
未来から目を背け
まだ先の話だと
....
彼女はひとつ年上の少女
まだ早い雪に消えていった
追いかけるのを躊躇う僕はひとつ年下の老夫
もう遅い蝉時雨の中に佇んだままだ
兄が彼女を連れてくる
姉が彼氏を連れてくる
私はカーテンの閉めきられた部屋に追いやられる
急になんの話だって顔をしないで
私は嘘吐きだ
それを前提に聞いてほしい
....
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(10)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ラプソディー
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徘徊メガ ...
自由詩
5
12-6-8
雷咆
-
徘徊メガ ...
自由詩
4
12-3-29
冬の僻み
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徘徊メガ ...
自由詩
5*
12-1-31
陰に在る力
-
徘徊メガ ...
自由詩
3*
12-1-23
散在
-
徘徊メガ ...
自由詩
4*
12-1-20
熊五郎の左腕
-
徘徊メガ ...
自由詩
5*
11-11-27
理想は崩れ去る運命
-
徘徊メガ ...
自由詩
4*
11-11-23
きっと私もそうだろう
-
徘徊メガ ...
自由詩
7
11-11-13
少女の影
-
徘徊メガ ...
自由詩
4
11-10-28
狼少年
-
徘徊メガ ...
自由詩
3
11-10-1
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