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いつの日にか 同じ道を歩いていた
あの頃と変わらぬ
人々の群れ
忙しく動くバス
排気ガスだらけのビルの谷間
いつか私が落とした心は
残っているのだろうか?
薄汚れた歩道橋の階段は ....
私が作った料理を
食べる人がいる
私が洗濯をした物を
着る人が居る
私の手で作り出した何かが
誰かの役に立つ事もあるんだなと
次々に口へ運ばれる料理を見ながら
ふと そう思っ ....
何一つ確かなモノなど無く
何一つ信じる事も出来ず
何一つやり遂げる事の出来ない私は
人にいったい何を言えるというの
着飾るだけの
腐食した心を
直視する勇気もなく
また落ちて
....