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そらの匂いが
あじさいの花に
かぞえきれないかげを穿つとき、
虹の残り香が めをさます。

こどもじみた言いわけみたいに
するり、と
きえてしまった
あるはずだったものたち。

( ....
とけてゆく
森の、
やわらかな落ち葉のうえに
ゼリー状のものに包まれて、
ふるふると
産みおとされていた
ことば。
 ( しんでしまう

夏の中に立っているきみ
、と
氷のなかの ....
たくさんの
本当、が
ながれていった

ぼくらは
橋のうえで
それを ながめていた

カナカナカナ
ひぐらしがないていた
影が
はるかな青を見上げて
さくら色のため息をつくとき
アスファルトに貼りつけられたおれたちは
光となって舞いあがる。

ぽっと頬をそめた月が
なよなよ と
しだれかかってくるのは
 ....
それは
僕にとっては
気の遠くなるほど
かなたにある存在だった

こっそり
見ると
虹色に笑っていた
いつも

その場所から
僕は
一歩も動きたくなくて
いまも
君のプリズ ....
毎晩この時間になると
小さな星のうかぶ
銀河を注ぐ奴がいる
注がれる女は
眠りのなかで
星の声を聴いている

星の声は
色をかえ
姿をかえて
女の胃袋に吸い込まれてゆく

毎晩 ....
あせくさい ふとんをほす

全自動洗濯機を 脱水まででとめて
せんたくものも ものほし竿にほす

しわを ぱんぱんぱん と 伸ばしていると
そこなしの青空に 笑顔がうかんだ

ひなた  ....
しずけさが 
きこえてくるよる
やまゆきをふみしめてあるく 
こころがふたつ

あおく 天空につづくみちのかなたに 
まんまるな月
ダム湖のなかにも
まんまるな月

ふたつが みつ ....
追い求めていたものが
幻だった、とは言わせない
きみは
きみのままに
ぼくのところに
きたんだから。

追い続けていたものが
壊れてしまった
などと
絶対に言わせない

だれに ....
一ヶ月半に一回
一週間
あなたが入院する

おれは
その日
一日だけ
したたか
宝焼酎を飲み
したたか
あなたの
輝きを

おもいだす。

いまも。
おれは
トトロに
なる

きみが
メイ
のような
ひとだから
花びらが螺旋をえがきながら
どこまでも昇ってゆくのは
風がすこしばかり
あかね色にふきはじめる
こんな季節だ。

まわりの空が
息苦しくなるほど
蒼く変わってゆく。
果てにあるものが ....
そらの珊瑚さんの草野大悟2さんおすすめリスト(12)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そらの匂い- 草野大悟 ...自由詩517-4-19
花氷- 草野大悟 ...自由詩415-8-14
あの日- 草野大悟 ...自由詩315-7-29
空の底- 草野大悟 ...自由詩715-4-11
プリズム- 草野大悟 ...自由詩4*15-2-22
星を注ぐ- 草野大悟 ...自由詩12*15-1-16
冬晴れ- 草野大悟 ...自由詩5*15-1-14
月と炎- 草野大悟 ...自由詩2*15-1-12
憧れ- 草野大悟 ...自由詩5*15-1-8
レスパイトの日- 草野大悟 ...自由詩3*14-11-21
トトロ- 草野大悟 ...自由詩4*14-11-21
秋櫻のころ- 草野大悟 ...自由詩5*14-10-3

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